携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が、本体だけでなくゲームソフトの販売も絶好調なためで、売上高は昨年10月に発表した前回予想から1600億円も積み上がり9000億円になるとした。
最終利益も200億円の上乗せで1200億円になるとしている。
配当も、前回予想の年400円から80円上乗せし年480円とする。
任天堂が業績を上方修正するのは今期3回目。
任天堂DS本体は、現在も店頭で品薄状態が続くほどの人気。国内だけでなく欧州や米国など海外市場でも好調だ。
全世界での販売台数の予想は、前回は年2000万台としていたが、今回、2300万台になるとした。
ゲームソフトの販売数も、年8200本を予測していたが、1億本に達すると修正。
昨年12月に発売し売れ行きが好調な新型ゲーム機「任天堂Wii(ウィー)」については、ゲームソフトの販売予想は400万本増の2100万台に上方修正したが、本体は従来予想の600万台に据え置いた。
ただ、会見した岩田聡社長は「(Wii本体は)今のペースでは足りないのは明らか。
増産の手はずも取っている。それが寄与するのは来期から」とし、「来期(20年3月期の売上高は)1兆円を頭に置き、目指していきたい」と胸を張った。
今回予想した売上高9000億円は、前期の業績と比較すると76・7%増にも及ぶ。予想最終利益の1200億円は、前期比で22・0%増。ともに、過去最高を更新することになり、まさに任天堂DSさまさま−。